物流業界では現在、輸送効率の向上が強く求められています。
背景には、ドライバー不足や輸送コストの上昇、2026年問題などがあります。
こうした課題に対応するため、政府は「物流総合効率化法(物流効率化法)」を通じて、物流の効率化を推進しています。
この中で、荷主企業や物流事業者には
- 積載効率の向上
- 荷待ち時間の短縮
- 荷役時間の短縮
といった取り組みが求められています。
特に荷役時間の短縮においては、パレットなどの輸送用器具を活用した作業の効率化が重要とされており、
その実現手段として一貫パレチゼーションの推進が掲げられています。
一貫パレチゼーションとは、出荷から輸送、納品まで同一のパレットを使用することで、
積み替え作業や手荷役を削減し、物流全体の効率を高める取り組みです。
しかし、現場では「段積みできない荷物」がネックとなり、トラックの上部空間がデッドスペース化しているケースが少なくありません。
本記事では、パレット段積みを実現し、トラック積載率を劇的に向上させる具体的な方法を解説します。
目次
現状の課題|進まないパレット輸送の実態
日本の物流現場ではパレット活用が進んでいる一方で、次のような課題が残っています。
- パレット化可能な貨物のうち、実際にパレット輸送されているのは約8割程度
- 出荷時点で約5割の貨物で積み替えが発生
- パレットの規格や運用が統一されていない
つまり、本来パレット輸送できるにもかかわらず、バラ積みや手作業が残っている非効率な状態が存在しています。
パレット標準化と「段積み」の重要性
物流効率化の基盤となるのが「パレット標準化」です。
サイズや運用ルールを統一することで、企業間をまたいだスムーズな輸送が可能になります。
パレット標準化による効果
- トラック積載率の向上
積み替えが不要になり、効率的な積載が可能になります。 - 荷役作業の効率化
フォークリフト作業が前提となり、大幅な作業時間の短縮につながります。 - サプライチェーン全体の最適化
企業間物流の連携がスムーズになります。 - 荷物の保護
輸送中の安定性が向上します。
パレット標準化の実現に向けたKPI(2030年度)
政府ではパレット標準化の実現に向けて2030年度までに以下のような指標を掲げています。
| KPI | 2022年度 | 2030年度 |
|---|---|---|
| パレット生産数量に占める11型パレットの割合 | 26% | 50%以上 |
| レンタルパレット保有数量に占める11型パレットの割合 | 76% | 85%以上 |
| レンタルパレット保有数量 | 2,650万枚 | 5,000万枚以上 |
| レンタル事業者間で共同回収を行う拠点数 | 42箇所 | 400箇所以上 |
| 荷役作業に係る時間(一人当たり) | 年間375時間 | 年間315時間以下 |

最大の壁は「段積みできない荷物」
一方で、パレット輸送にも課題があります。その代表例が段積みできない荷物です。
例えば
- 上に荷物を載せると破損のリスクがある
- 荷物の形状が不安定
- 荷崩れのリスクがある
このような場合、パレット段積みができずトラック上部スペースが空いてしまい、輸送コストの増加を招いてしまいます。
E-スリーブによる「パレット段積み」の実現
このようにパレット標準化や一貫パレチゼーションが進む中でも、段積みできない荷物への対応は依然として重要な課題です。
その解決策の一つが、E-スリーブです。
E-スリーブはパレットに取り付けて使用する段積み用アタッチメントで、物流効率化と物流コスト削減を同時に実現することが可能です。
従来、段積みができない製品はトラック積載時に上部の空間が無駄になり、輸送効率が低下していました。
E-スリーブは、段積み可能な構造により空間を有効活用できるため、輸送効率の向上に貢献します。
また、輸送中の荷崩れを防止し、輸送品質の向上にも寄与します。
さらに、透かし構造のパネルでE-スリーブを取り付けたまま、段積みした状態でも内容品の確認が可能で、誤配送のリスクの低減や検品作業の効率化にもつながります。
E-スリーブの特徴
パレットの段積み輸送の実現
輸送時は2段、保管時は4段まで段積み可能で、トラックの上部空間をフル活用できます。
荷物の保護と荷崩れ防止
パネル構造により荷物を保護し、安定した輸送を実現します。
透かし構造のパネルでE-スリーブを取り付けたまま、段積みした状態でも内容品の確認ができます。
簡単組立
分割パネル構造によりフォークポケットに差し込むだけで簡単に設置でき、工具不要で誰でも組立可能です。
パレットの外側に取り付けるので、パレット内寸を狭くすることなく、従来の荷姿のまま運用可能です。
また、荷物を乗せた後からでも取付けができます。
コンパクト収納
折りたたみ可能で省スペースで保管ができます。
まとめ|パレット活用で物流効率化を実現
物流業界が直面している「ドライバー不足」や「輸送コストの上昇」という深刻な課題を解決するには、1回あたりのトラック積載率を極限まで高めることが不可欠です。
しかし、段積みできない荷物があるとトラック上部スペースを活用できず、輸送効率が低下してしまいます。
そのための切り札となるのが、パレット2段積みでの輸送を可能にする「E-スリーブ」の導入です。
「E-スリーブ」の導入によってパレットの段積み輸送が実現すると、トラック積載率の向上や輸送コストの削減につながります。
また、段積み輸送の課題である「荷崩れ」や「荷物破損」のリスクを最小限に抑えるパネル構造で、輸送品質の向上にも貢献します。
「段積みできないからトラックの積載率が上がらない」という従来の常識をE-スリーブで打破することは、持続可能な物流体制を築くための大きな一歩となります。
物流効率化を推進し、2026年問題に強い物流現場を共に目指しましょう。
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