ロール品(原反/反物)の物流効率を上げる3つの梱包改善策
ロール品(原反/反物)を扱う製造・物流の現場で、倉庫スペースの不足やロールの平置き保管、トラックへの積載効率の低さにお悩みではありませんか?
また、バラ積み・バラ降ろしによる作業効率の悪さや、荷役作業の負担の大きさにより、時間や労力の軽減をお考えではないでしょうか?
実際に多くの現場で、ロール品(原反/反物)の保管や輸送は効率化が難しい物流課題の一つになっています。
中でも2026年問題として取り沙汰されている改正物流効率化法が2026年4月より本格施行され、荷主側にも積載効率向上、荷待ち時間短縮、荷役時間の効率化が求められます。
そこで今回は、ロール品(原反/反物)の物流において保管・輸送効率改善が期待できる施策をご紹介します。
目次
なぜロール品(原反/反物)の物流は効率が悪くなりやすいのか

ロール品(原反/反物)は、紙製品やフィルム、繊維、金属材料、建材、ゴム系製品、エネルギー分野など、さまざまな業界で使用されています。
| 種類 | 主な製品 |
|---|---|
| 紙製品 | 印刷用紙、段ボールの原紙、感熱紙、ラベル・シール原紙等 |
| フィルム・プラスチック系 | 食品包装用、ストレッチフィルム、PETフィルム、OPPフィルム、電子部材用等 |
| 繊維製品 | 布地、不織布、カーペット、人工芝等 |
| 金属材料 | 鋼板コイル、アルミコイル、銅箔コイル等 |
| 建材・住宅関連 | 壁紙、防水シート、ロールタイプの断熱材、下地材等 |
| ゴム系製品 | 緩衝材、滑り止め等 |
| 特殊用途・エネルギー系 | リチウムイオン電池用電極(ロール状)、太陽光パネル用フィルム、電子回路基材等 |
このように、現代では多くの分野で多様なロール品(原反/反物)が世の中を支えています。しかしながら、ロール製品は形状の特性上、物流面でいくつかの課題が発生しやすい製品です。
① 平置きによる非効率的な空間利用
倉庫ではロールを床に平置きするケースが多く、倉庫スペースを有効活用できていない場合があります。
空いている空間に製品を重ねることができれば、収納スペースは2倍、3倍と増やせる可能性があります。
② 荷役作業の負担
入出荷の際には、倉庫とトラック間での作業を一梱包ずつバラ積み・バラ降ろし、手積み・手降ろしで行うケースも多くあります。
また、実際の現場ではこのように人手での持ち運びが発生するケースもあり、作業者の身体的負担が大きい作業となっています。
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出典:東洋運輸株式会社
その結果、積載効率が上がらない、ドライバーの荷役補助負担が大きい、積み降ろしに時間がかかるといった課題につながります。
作業時間の長さだけでなく、労働環境の改善という観点からも効率化が求められています。
また、製品は大型で重量があり、転がりやすい形状のため安全面のリスクも伴います。人手不足や配送時間の制約を考えると、負担を軽減したいところです。
③ 輸送効率の低下
ロールは円筒形のため、コンテナやトラックの荷台など四角い空間との相性が良くありません。
箱状製品であれば隙間なく積載できますが、ロールの場合はどうしても空間(デッドスペース)が発生してしまいます。結果として、積める体積に対して実際の積載量が少ないという非効率な物流が生まれます。
また、ロール製品は置き方によって品質や安全性に影響が出ます。
- 横置き → 転がりやすい
- 縦置き → 荷崩れしやすい
- 多段積み → 変形や潰れのリスク
このため、自由に積めない=最大積載効率を出しにくいという問題があります。
このように、ロール製品は保管・輸送ともに非効率が発生しやすく、現場の負担増加やスペース不足の原因となっています。
こうした課題を解決する方法として注目されているのが、保管と輸送を兼ねた専用ラックの活用です。
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出典:東洋運輸株式会社
解決!保管と輸送を兼ねた『ロール用ラック』
これらの課題を解決する方法として親和パッケージで提案しているのが、保管と輸送の両方に使用できるロール用ラックです。
このラックを導入することで、これまでに説明してきたようなロール品(原反/反物)の荷扱いにおける課題の改善が期待できます。
ロール用ラック導入の効果
では、実際にどのような効果が得られるか、改めて見ていきましょう。
保管効率の向上
ロール用ラックは、保管時に段積みが可能です。
これにより、倉庫スペースの有効活用や保管量の増加が期待できます。近年、需要が高まり続けるロール品(原反/反物)の生産量増加による保管スペース不足対策としても有効です。
荷役負担の軽減、荷待ち時間の短縮
従来は手作業での積み込みにより1台あたり約2.5時間を要していた作業も、
ロール用ラックを活用することで、フォークリフトによる一括荷役が可能となり、約20分まで短縮することができます。
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出典:東洋運輸株式会社
- 段積みしたまま、フォークリフト等で移動から積み込みまで可能
- トラックの仕様によって縦方向・横方向どちらからでも積み降ろしできる
- ロールはラックに固定されているので転がる危険が少ない
このように、積載効率、荷役作業の効率化・時間短縮、安全性などの利便性が格段に向上します。
作業時間の短縮は荷待ち時間の削減にも直結し、物流全体の効率改善にも大きく貢献します。
輸送効率の向上
ラックを使用することで、より効率的に荷台を使える可能性があります。
前述の通り、ロールの円形と荷台の四角形状の間には隙間が生じやすくなります。そのため、四角いラックに載せることで隙間が抑えられ、荷崩れのリスクも軽減できます。
ロール用ラックの主な特長
続いて、親和パッケージでおすすめするロール用ラックの仕様についてご紹介します。
段積み可
直置きタイプ、宙吊りタイプともに基本的には段積みが可能です。
折畳み可
ロール用ラックは支柱が折りたたみ構造となっており、未使用時・返却時にはコンパクトに折り畳んで重ねて保管できます。
そのため、空ラックの保管スペース削減・ラック返却時の輸送効率向上にも貢献します。
ロールの特徴に合わせた積載方法
直置きタイプ
製品をラックの底板に直接置く仕様です。
作業性も、ラックに載せて押さえ材で固定するだけなので簡単です。
- ロールの仕様に関わらず利用できる万能タイプ
- 床に直に置いていた状態からラックに載せるだけなので、運用方法を大きく変えることなく導入可能
宙吊りタイプ
コア(芯)を利用して製品を固定する仕様です。
- ロール幅よりコア(芯)長さのほうが長い場合に対応
- ロールが床面に触れない構造
製品へのダメージを最小限に抑えることができ、製品の損傷リスクを抑えることで輸送コスト削減にもつながります。さまざまなサイズのロールで採用実績があります。
1台で複数サイズ兼用可
ロール品(原反/反物)は、製品ごとに径が異なることも保管・輸送を難しくさせる原因のひとつです。
製品の条件にもよりますが、径の大小に対応できるよう、押さえ材を調整することで1つのラックで複数のサイズに対応可能な仕様もあります。
現在お使いのラックや台車が製品サイズに合っていない、さまざまな製品サイズへの対応に悩んでいる、何か良い梱包方法はないかといったお悩みをお持ちでしたら、一度お話をお聞かせください。
ここでご紹介した形は、ほんの一例になります。
包装試験で実輸送を再現

効率化のために使用したはずのラックが破損してしまっては本末転倒です。
こちらでご紹介したロール用ラックについては、親和パッケージ保有の包装試験センターにて、段積み保管、輸送振動、輸送衝撃の試験を行い、強度面でも問題がないことを確認済です。
標準仕様から変更を加えた場合でも、お客様からのご要望があれば追加試験を実施いたします。
まとめ ‐ロール品(原反/反物)の保管・輸送でお困りの方へ‐
2026年問題=改正物流効率化法への対応として、ロール品(原反/反物)の保管・輸送効率改善の必要性が高まっています。
従来の平置き保管やバラ積み・バラ降ろしによる非効率性、デッドスペースの発生といった課題を解決するため、保管と輸送を兼ねたロール用ラックをご提案しました。このラックの導入により、保管スペースの有効活用、荷役負担の軽減、輸送効率の向上、製品の損傷リスク低減が期待できます。
今回ご紹介したロール用ラックは、これらを同時に実現できるソリューション(物流改善商品)です。
大きさや重量などの条件により最適な仕様が異なりますので、都度お客様のご要望をお伺いしてから設計・製作をしております。
今お取り扱いの商品や倉庫・台車(架台)等でお困り事などありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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